2023年10月27日に掲載したコラムに関連するTikTokの動画に、以下のコメントを頂きました。コメントありがとうございます。
2023年10月27日掲載コラム
→『不倫をされた場合の慰謝料はどのくらい?』
頂いたご質問をもとに、『交際相手の男性が妻帯者であることを知らなかった場合、妻からの慰謝料請求を無視しても大丈夫か?』についてご説明します。
また、前回のコラム(動画)では、『妻帯者であることを隠していた交際相手に対して慰謝料請求をすると、慰謝料はどのくらい貰えるのか』について解説しました。
2024年2月9日掲載コラム
→『彼氏が既婚者だった!慰謝料が貰えます』
そして、前々回のコラム(動画)では、『交際相手が妻帯者であることを知らなくても、不貞の慰謝料を相手の妻に支払わないといけないのか』について解説しています。併せてご覧ください。
2024年2月2日掲載コラム
→『交際相手が既婚者であることを知らなかった場合、慰謝料を支払う必要があるのか?』
解説動画では、説明が分かりやすいように、慰謝料請求されている相談者を〈あなた〉といい、慰謝料請求している人を〈妻〉といいます。
慰謝料請求された後はどうなる?
まずは妻本人から、メッセージ、電話、手紙などで直接請求されることが多いです。
これを無視すると、弁護士から手紙が送られてくることが多いです。
これを無視し続けると、次は裁判を申し立てられることがあります。
裁判を申し立てられると、裁判所から書類一式が送られてきます。
その中に、期日呼出状が入っています。◯月◯日にどこに来てくださいね、と書いてあります。
【期日呼出状】サンプル画像
裁判所からの呼び出しを無視するとどうなる?
これを無視すると、あなたが不在で1回目の裁判がひらかれます。民事訴訟法には以下の規定があります。
第百五十九条(自白の擬制)
1 当事者が口頭弁論において相手方の主張した事実を争うことを明らかにしない場合には、その事実を自白したものとみなす。ただし、・・・(中略)
2(中略)
3第一項の規定は、当事者が口頭弁論の期日に出頭しない場合について準用する。
〈口頭弁論〉というのは、裁判の日と考えて頂ければ良いです。
〈自白〉というのは、認める、ということです。
“裁判の日に、相手方(妻)の主張について争わず、または欠席する場合は、相手の主張を認めたものとみなします”という規定です。
あなたが相手(妻)の主張をすべて認めるなら、その裁判では争いのポイントがなくなりますので、裁判所は審理すべき問題点が無くなり、妻の請求に従って判決をくだすことになります。
よって、1回目の裁判を無視すると、1回目で裁判は終了し、判決日程が定められる可能性があります。そのまま放置しておくと、判決が出て、あなたの義務が定められます。
判決が確定すると、請求者(妻)は、判決書に基づいてあなたの財産に対して強制執行することができます。給与、預金、車、家など、あなたの財産を強制的に差し押さえて回収されてしまうということです。
【判決書】サンプル画像
慰謝料請求をされてしまったら、どうすれば良いの?
裁判所からの呼び出しに応じないと、それは“相手(妻)の主張を認めた”ということになってしまいます。
交際相手の男性が妻帯者であることを知らないで付き合っていた場合、それを裁判所に証明する必要があります。そのため、裁判所から呼び出しがあった場合は、指定された場所へ行った方が良いです。
その際、弁護士を代理人にすることも可能ですので、期日呼出状が届いたら、一度弁護士に相談することをオススメします。
慰謝料請求を無視すると、相手の主張を認めたことになってしまう
あなたの交際相手が妻帯者だと知らずに付き合っていたとしても、妻からの慰謝料請求を無視し続けた場合、あなたが悪いことを認め、慰謝料支払義務を認めることになってしまいます。慰謝料請求されてしまったら、なるべく早く弁護士に相談することをオススメします。こちらの関連動画もぜひご覧ください。
解説動画
下記の動画も併せてご覧ください。