〈不倫〉は、一般的に使われる言葉で、法律用語ではありません。
〈不貞〉は、法律用語です。配偶者に〈不倫〉をされた時、慰謝料を請求するためには、裁判で〈不貞〉が認められるかどうかが重要になります。
具体的な違いとは？
〈不倫〉は、一般的に使われる言葉で、法律上のルールに縛られません。
ですので、〈不倫〉という言葉の意味や、境界線は、人それぞれ考え方が違って良いのです。２人きりで出かける、手を繋ぐ、キスをする、「好きだよ」「愛しているよ」と言う…。これらが〈不倫〉だ、と感じる方も多くいらっしゃると思います。
それに対して〈不貞〉は、法律用語で、原則として肉体関係（＝性交渉＝SEX）の証明が必要です。
〈不貞〉に関して、法律で意味が定められているわけではないものの、これまでの裁判例で、境界線がかなり明確になっています。
パートナーに不倫をされて、慰謝料の請求をしたい場合、肉体関係があることを証明できるかどうかがとても大きなポイントになります。
肉体関係（不貞）を認める、確実な証拠となるもの
- 性交渉が撮影された映像、性交渉中の録音データ
- 相手と上半身裸で寝ている写真
- ラブホテルへの出入りの写真、泊りがけの旅行に行っている写真
【肉体関係（不貞）を認める、確実な証拠】に関して、詳しい解説は下記のコラムをご覧ください。
→『不倫の確実な証拠となるもの3選』
肉体関係が証明できない場合は、絶対に慰謝料請求できないの？
肉体関係があることまでを証明できなくても、慰謝料が認められることはあります。
たとえば、オーラルセックスや同棲などを証明する証拠があれば、準不貞行為として慰謝料が認められる可能性が高いです。
〈不倫〉と〈不貞〉は意味が違う
〈不倫〉と〈不貞〉は、似ているようで、意味が違います。相手に不倫をされて、慰謝料請求を考える場合、それは〈法的な不倫〉（＝不貞）にあたるのか、考えてみましょう。離婚をする場合でも、しない場合でも、確実な証拠が、慰謝料の額を大きく左右します。
解説動画
下記の動画も併せてご覧ください。
