2023年10月13日に掲載したコラムに関連するYouTubeの動画に、以下のコメントを頂きました。コメントありがとうございます。
2023年10月13日掲載コラム
→『配偶者が不倫をしている。まず、するべきことは?』
この問題は、2つに分けて考えた方が分かりやすいと思います。
①5年前の不倫について慰謝料請求はできるのか?
②自白した会話内容が録音されたデータは証拠になるのか?
今回は②の『自白した会話内容が録音されたデータは証拠になるのか?』について解説します。
前回のコラム(動画)では、①の『5年前の不倫について慰謝料請求はできるのか?』について、解説しました。併せてご覧ください。
2024年2月23日掲載コラム
→『5年前の不倫に慰謝料請求はできるのか?』
自白は強力な証拠になる
結論、配偶者(夫・妻)が不貞行為していたことを認める発言(つまり自白)が録音されたデータは、証拠になりますし、様々な証拠の中でも証明力が強い証拠です。
ただし、一口に自白の録音といっても、色んな種類があります。私が思い描いている自白の録音と、ご相談者様が取得した自白の録音が異なるかもしれませんので、今回は良い例と悪い例を解説します。 ポイントは、〈どのような状況で自白したのかと〉、〈自白の内容〉の2つです。
自白の〈悪い例〉
まずは悪い例からご紹介します。こちらの音声をお聞きください。
(録音データを流す、埋め込む)
この自白の悪いところは、
・一方的
・強要的
・クローズドクエスチョン
・自白の内容が薄い
といった点です。
では、これと比べて、良い例を聞いてみましょう。
自白の〈良い例〉
次は良い例をご紹介します。こちらの音声をお聞きください。
(録音データを流す、埋め込む)
この自白の良いところは、
・双方向
・任意的
・オープンクエスチョン
・自白の内容が具体的
といった点です。
これから自白を証拠にしようと考えている方は、是非この良い例を参考にしてみてください。
証拠が自白のみでも勝てるのか?
不倫(不貞)の証拠が自白のみでも、絶対に勝てないとはいいませんが、不安です。
可能であれば、自白の内容を裏付ける、〈浮気相手の声が入った録音〉、〈動画〉、〈写真〉、〈メール〉、〈領収書〉などの客観的な証拠を取得できると良いです。
証拠が自白の録音しかない場合で、かつ、録音の内容が良い例のような場合は、勝てる可能性も比較的高いですので、裁判を検討してみても良いと思います。
しかし、証拠が自白の録音しかない場合で、かつ、録音の内容が悪い例のような場合は、負ける可能性が極めて高いので、裁判しない方が良いと思います。
自白は強力な証拠です。ただし内容に注意してください
配偶者が不貞行為していたことを認める発言(自白)が録音されたデータは、証拠の中でも証明力が強い証拠です。しかし、録音の状況や内容によっては、自白のみだと弱い可能性があるので、お困りの方は是非ご相談ください。
下記の動画も併せてご覧ください。